静岡県・牧之原台地より、旨みと栄養がたっぷりと溶け出したまろやかな深蒸し茶をお届けします。

  





以前のわたしは、「よその茶園さん、お茶屋さんといかに差別化するか」ということばかりを考えていました。しかしいつからか、本当にこれでいいのだろうか?、という思いがつのるようになりました。慣れないながらも、さまざまな勉強会に参加させていただいたり、多くのお客さんから支持を集めている農家さんを見学させていただいたりするなかで、“ 本当にやらなければならないこと ” を怠っている自分に気がついたのです。

それは、『お茶の魅力』を多くのかたに理解していただくための努力。お茶の効能や、お茶を淹れるという行為がもたらしてくれる効果など、わたしたち農家が “ 当たり前のもの ” と感じていたことが、思いのほかご存知いただけていなかったり、忘れ去られてしまったりしていることを実感したのです。

たとえば、糖尿病を改善したり、コレステロールを低下させたりする成分の働き。たとえば、お湯が冷めるのを待つあいだの、ちょっとした会話。それらは、日本人のからだに自然になじみ、大切にされてきました。

単にお茶を育て、販売するだけではなく、このようなことをきちんとお伝えしていくことも、わたしたちの仕事。商品を置いていただいているお店に顔をだしたり、地域のイベントに参加したりと、お客さまと直接お話しさせていただく機会を、時間がゆるす限りつくっていきたいと思っています。そのような活動を通じて、「やっぱりお茶だね」、そう思ってくださる日本茶ファンがひとりでも増えてくれたら、これほどうれしいことはありません。



四代目 西村 和家

西村園はT-GAP(3級)の承認を受けた生産者です。
T-GAPは、茶処・静岡県独自の制度です。安全・安心で信頼性の高い静岡茶の安定的な生産を目指すため、お茶におけるGAPが具体的に示され、生産者の取組が評価、承認されています。
当園も、2011年4月にT-GAP(3級)を習得しました。これからも定められたルールを遵守し、より安全で、よりおいしいお茶づくりに励んで参ります。

[ GAPとは? ]


GAPとは、Good Agricultural Practiceの頭文字をとったもの。『 農業生産活動を行う上で必要な関係法令等の内容に則して定められる点検項目に沿って、農業生産活動の各工程の正確な実施、記録、点検及び評価を行うことによる持続的な改善活動のこと 』 をいいます。